先日、ハーブティーの選び方|効能・味の系統・飲み方で選ぶコツという記事で、代表的なハーブティーを9種類ほど一覧にしました。その中で「リラックス・安眠向き」の代表格として真っ先に名前を挙げたのがカモミールです。フローラルで、りんごのような甘い香りがするとよく言われる、あのハーブティーです。
ただ、あの表の中では1行で紹介しただけだったので、実際に「カモミールティーってどうなの?」と聞かれると、答えたいことがたくさんあります。なぜリラックスにいいと言われるのか、副作用はないのか、妊娠中でも飲めるのか。今回は、この記事でカモミールティーだけを掘り下げて、よくある疑問にQ&A形式で答えていきます。
この記事でわかること
- カモミールティーが「リラックスにいい」と言われる仕組み
- 期待できるメリットと、見落とされがちなデメリット・注意点
- いつ飲むのがいいか、毎日飲んでも大丈夫かなど、飲み方の疑問
- 向いている人・向いていない人の目安
Q. カモミールティーが「リラックスにいい」と言われるのはなぜ?
カモミールの花には、アピゲニンというフラボノイドの一種が含まれています。このアピゲニンが、脳内のGABA受容体という部分に結合しやすいことが研究で報告されており、それが「気持ちが落ち着く」「眠りやすくなる」といった印象につながっていると考えられています。GABAは神経の興奮を抑える働きを持つ物質で、その受け皿であるGABA受容体が刺激されることで、興奮状態が落ち着きやすくなるという仕組みです。


Q. 具体的にどんなメリットが期待できる?
先ほどのリラックス作用のほかに、カモミールティーはノンカフェインなので、就寝前やカフェインを控えたい時間帯でも安心して飲めるのが大きなメリットです。また、りんごのような優しい甘さがあり、はちみつなどを足さなくても比較的飲みやすい味なのも、続けやすさにつながっています。胃を温める働きもあるとされており、食後にゆっくり飲む一杯としても選ばれています。
香りの系統としてはフローラル系に分類され、ハーブティーの選び方の記事でも触れたとおり、ラベンダーと並んで「リラックス系の入り口」として選ばれることが多い一杯です。
Q. カモミールティーに副作用はある?
ここからは、デメリットや注意点をまとめて正直にお伝えします。カモミールティーを飲んで重篤な副作用が起きたという報告は多くありませんが、体質によっては吐き気やめまい、皮膚のかゆみといった症状が出ることがあります。「天然のハーブだから安全」というイメージだけで量を気にせず飲み続けるのではなく、体に合わないと感じたら量を減らす、いったんやめてみるといった判断も大切です。
Q. キク科アレルギーがあると本当に注意が必要?
カモミールはキク科の植物です。ブタクサ、キク、マリーゴールド、ヒナギクなど、キク科の植物にアレルギー反応が出たことがある方は、カモミールでも似た反応が出る可能性があります。症状としては、涙が出る、くしゃみが出る、皮膚に発疹やかゆみが出るといったものから、まれに強いアレルギー反応が起こることもあると言われています。花粉症でキク科の植物に反応した経験がある方は、はじめて飲むときに量を少なめにするなど、様子を見ながら試すのがおすすめです。

Q. 妊娠中や持病がある人は飲んでも大丈夫?
妊娠中の方については、カモミールの摂取に慎重な見解を示す情報もあり、量や時期によって考え方が分かれる部分です。自己判断だけで習慣的に飲み続けるのではなく、心配な場合はかかりつけの産婦人科医に確認しておくと安心です。また、カモミールには血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)や鎮静系の薬の作用に影響する可能性が指摘されているため、持病があって薬を服用中の方は、飲み始める前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
Q. いつ飲むのがベスト?
ノンカフェインなので基本的には時間帯を気にせず飲めますが、リラックス目的で選ぶなら、就寝の1〜2時間前くらいに温かい状態で飲むのがおすすめです。飲んですぐ眠くなるわけではないので、寝る直前よりも、お風呂上がりなど気持ちを切り替えたいタイミングに合わせるのがちょうどいい距離感だと感じています。食後の胃もたれが気になるときは、食後にゆっくり飲むのもよい選択です。
Q. 毎日飲んでも大丈夫?
体質に合っていて、キク科アレルギーの心配がなければ、日常的な習慣として毎日飲むこと自体に大きな問題はないとされています。ただし、同じものばかりを続けていると、味に飽きてしまったり、体調によっては合わなくなったりすることもあるため、「毎日絶対にこれ」と決めすぎず、体調や気分に合わせて他のハーブティーと日替わりにするくらいの気軽さで続けるのがちょうどいいと思います。

向いている人・向いていない人
これまでの内容を踏まえると、カモミールティーが向いているのは、就寝前にノンカフェインで気持ちを切り替えたい人、フローラルで甘みのある香りが好きな人、はじめてハーブティーに挑戦する人です。反対に、キク科の花粉症やアレルギーの心当たりがある人、妊娠中で医師に確認が取れていない人、持病があり抗凝固薬・鎮静薬を服用中で医師に相談していない人には、今の段階では積極的におすすめしません。
なお、カモミールティーはあくまで日々のセルフケアの一つであり、不眠やイライラなど自律神経に関わる不調そのものを治すものではありません。「香りやお茶を試しても不調が長く続く」という場合は、無理に一人で抱え込まず、医療機関に相談することをおすすめします。
選ぶときに迷ったら
カモミールティーと一口に言っても、ティーバッグで手軽に始められるものから、茶葉から淹れる本格的なもの、他のハーブと組み合わせたアソートタイプまで、選択肢はいろいろあります。「まず試してみたい」という段階なのか、「これから習慣として続けたい」段階なのかによって、選ぶべき商品のタイプも変わってきます。ここでは価格帯やスタイルの異なる3つのタイプを紹介するので、自分の目的に近いものを選ぶ参考にしてみてください。
1つ目は、ティーバッグでさっと淹れられるタイプです。温活農園の有機カモミールティーは、国内生産・有機JAS認証・農薬不使用にこだわった商品で、1.5g×30包とたっぷり入っているので、まずは毎日の習慣として気軽に試したい方に向いています。ティーバッグを1つカップに入れてお湯を注ぐだけなので、忙しい日でも手間なく続けられるのが大きな魅力です。
2つ目は、茶葉から淹れる本格タイプです。なごみサロンのオーガニック・カモミール50gは有機JAS認証の茶葉で、ティーポットでじっくり蒸らして淹れるスタイルに向いています。ティーバッグに比べて香りの立ち方をしっかり感じられるのが特徴で、休日にゆっくり自分だけの一杯を楽しみたい方や、量を自分で調整しながら濃さを変えたい方におすすめです。50gとまとまった量が入っているので、毎日飲む方にとってはコストパフォーマンスも魅力になります。
3つ目は、カモミール単体ではなく他のハーブと組み合わせて楽しめるアソートタイプです。生活の木の「おいしいハーブティー アソートボックス」は、カモミールを含む6種類のハーブティーが3つずつセットになっており、「まずはカモミールが自分に合うか試してから決めたい」という方や、気分によって違う香りを楽しみたい方に向いています。ギフトとして贈るのにも使いやすい構成です。
国内生産・有機JAS認証・農薬不使用にこだわった、りんごのような優しい香りのカモミールティーです。ティーバッグタイプなので、まずは毎日の習慣として気軽に試したい方の入り口にぴったりです。
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有機JAS認証の茶葉タイプで、ティーポットでじっくり蒸らして淹れる本格派向けの一品です。香りの立ち方をしっかり感じたい方や、毎日飲むのでコスパも重視したい方に向いています。
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カモミールを含む6種類のフレーバーが3つずつ入ったアソートセットです。「まずはカモミールが自分に合うか試してから決めたい」という方や、気分で香りを変えたい方に向いています。
詳しく見るまとめ
カモミールティーは、アピゲニンという成分がGABA受容体に働きかけると考えられていることから、リラックスや安眠のイメージで語られることが多いハーブティーです。ノンカフェインで飲みやすく、続けやすい一杯ではありますが、キク科アレルギーがある方や妊娠中の方、持病で薬を服用中の方は、注意点を踏まえたうえで自分に合うかどうか判断してみてください。この記事のQ&Aを、選ぶときの手がかりにしてもらえたらうれしいです。
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