「枕を持ち上げた瞬間、ふわっと嫌なニオイがした」「洗濯表示を見たら『洗濯不可』のマーク……」——毎晩顔をうずめる枕だからこそ、ニオイが気になり始めると落ち着かないものです。そばがらや低反発ウレタン、羽毛など、洗えない素材の枕は多く、消臭スプレーで手軽にケアしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、精油(エッセンシャルオイル)を使った消臭スプレーは、洗えない枕にも取り入れられます。ただし、顔にいちばん近い寝具だからこそ、市販の消臭スプレーとは違う「濃度」と「使い方」への配慮が必要です。この記事では、枕が臭う原因から、薬剤師の視点で見た手作りスプレーの適切な濃度、使うときの注意点まで解説します。
枕はなぜ臭う?におい発生のメカニズム
枕のニオイの主な原因は、就寝中にかく汗と、頭皮・髪から移る皮脂です。ひと晩でコップ1杯近い汗をかくといわれ、その水分と皮脂が枕の内部にじわじわと染み込みます。そこに雑菌が繁殖することで、酸っぱいニオイやモワッとした生乾き臭が発生しやすくなります。特に湿気の多い季節や、部屋の風通しが悪い環境では、乾く間もなく湿気がこもり、ニオイが強くなりがちです。

洗える枕・洗えない枕でケアの仕方が変わる
ポリエステルわたなど洗濯表示に「水洗い可」とある枕は、定期的な洗濯が基本のケアになります。一方で、そばがら・パイプ・低反発ウレタン・羽毛(ダウン)などは水洗いに向かず、洗濯機や自宅での丸洗いができないものがほとんどです。こうした洗えない素材こそ、消臭スプレーや陰干しといった「洗わないケア」を組み合わせる必要があります。
洗えない枕にアロマスプレーは使える?正しい作り方
洗えない枕にも、精油を使った消臭スプレーを取り入れることができます。作り方はシンプルで、無水エタノールと精製水、精油を組み合わせるだけです。
- 無水エタノール:5ml
- 精製水(または水道水):25ml
- 精油:5〜10滴程度
これらをスプレーボトルに入れてよく振り混ぜれば完成です。無水エタノールは精油と水を混ざりやすくする役割があり、揮発性が高いのでスプレー後の乾きも早くなります。香りはラベンダーやカモミールなど、就寝前のリラックスタイムに人気の香りが選ばれやすい傾向にあります。
薬剤師の視点:枕だからこそ気をつけたい濃度と使い方
お部屋の消臭スプレーなら精油の量をもう少し増やしても差し支えありませんが、枕は顔がじかに触れる寝具です。精油の量を欲張らず、上記のようにやや控えめな濃度にとどめておくと安心です。また、精油の原液を直接生地に垂らす使い方は避けてください。皮膚刺激のもとになるだけでなく、生地にシミとして残ってしまうこともあります。初めて使う香りは、目立たない部分に一度スプレーして、生地の変色がないか確認してから全体に使うと失敗が少なくなります。

スプレーするときの3つの注意点
作ったスプレーは、次の点を意識して使うとより安心です。
- 枕から20cmほど離してスプレーする:近づけすぎると同じ場所に液がたまり、シミや過度な湿りの原因になります。
- スプレー後はしっかり乾かしてから使う:湿ったまま頭を乗せると、かえって雑菌が繁殖しやすい環境をつくってしまいます。日中に干す時間を作るか、就寝の1〜2時間前には使い終えておきましょう。
- 使うのは1日1〜2回程度まで:香り付けのつもりで何度もスプレーすると、生地に水分がたまりすぎて逆にニオイの原因になることがあります。
スプレー以外でもできる、枕のニオイ対策
スプレーはあくまで対症療法です。根本的なニオイ予防には、次のような習慣もあわせて取り入れてみてください。
枕カバー・タオルはこまめに交換する
枕本体は洗えなくても、カバーやフェイスタオルを枕に巻いて使えば、直接肌に触れる部分だけを頻繁に洗濯できます。
天気のいい日は陰干しをする
直射日光は素材の劣化につながることがあるため、風通しのいい場所での陰干しが基本です。月に1〜2回を目安に湿気を飛ばしましょう。
重曹を活用する
重曹を入れた布袋を枕元に置いたり、粉末をふりかけてしばらく置いてから掃除機で吸い取ったりすると、消臭と同時に軽い除湿効果も期待できます。
手作りスプレー・市販ピロースプレー・重曹、どれを選ぶ?
| 方法 | 手軽さ | 香りの調整 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 手作りアロマスプレー | 材料をそろえる手間あり | 香りも濃度も自分好みに調整できる | 好きな香りにこだわりたい人 |
| 市販のピロースプレー | 届いたその日から使える | 濃度調整済みで失敗が少ない | 濃度を計算する手間を省きたい人 |
| 重曹 | 置く・振りかけるだけ | 香り付けはできない | 無香料でニオイだけ抑えたい人 |
「濃度を自分で計算するのは少し不安」「今日からすぐに始めたい」という方は、あらかじめ枕への使用を想定して作られた市販のピロースプレーを選ぶのも安心な方法です。
枕から約20cm離してスプレーする使い方があらかじめ想定されている、ラベンダー精油配合のピロースプレー。濃度を自分で計算する手間がなく、届いたその日から安心して使い始められます。
詳しく見るまとめ
洗えない枕でも、精油を使った消臭スプレーで香りとニオイ対策を両立させることができます。ただし、顔にいちばん近い寝具だからこそ、精油の濃度は控えめに、原液を直接つけない、スプレー後はしっかり乾かすといった点に気をつけましょう。スプレーだけに頼らず、枕カバーのこまめな交換や陰干し、重曹の活用もあわせて、無理のない範囲で続けられるニオイ対策を見つけてみてください。
関連記事もあわせてどうぞ。
本記事は、商品の紹介にあたり、アフィリエイト広告(PR)を利用しています。 紹介する商品は、薬剤師としての知識をもとに選定しており、記事内容が広告主の意向によって左右されることはありません。



コメント